表と裏の考え方
第16話
今回は前回の話の続きです。いくつかの数字を組にして考えるテクニックで、5つ以上の数字を使う場合は、もっと少ない数字に置き換えられるという話でした。
数字を組にして考えるテクニックには2種類あります。候補数字を書くと見えるタイプと見えないタイプです。ある列の候補数字が次の図のようになった場合を考えてみましょう。
白丸に着目すると5と6しか候補がありません。「裸のペア」です。このどちらかに5と6が入らないといけないので、他のマスの候補からは5と6が消えます。
一方で黒丸に着目すると、この列で7・8・9が入れられるのは黒丸の3マスだけだとわかります。「隠れたトリオ」です。黒丸には7・8・9のどれかが入るので、黒丸に5と6が入ることはありません。
このように結果が同じでも2通りの考え方ができ、これらは表と裏のように必ず対になって現れます。
では実際に問題を解いてみましょう。黒丸に「隠れたペア」、白丸に「裸のトリオ」が現れます。
【問題1】
次は、列の中に「隠れたトリオ」と「裸のペア」が対になって現れるパターンです。
【問題2】
いつもどちらかの考え方だけを使っているという方もおられるかもしれませんが、見方を変えることでよりスマートに解くことができる場合もあります。
ナンプレの数字は9つなので、5つ以上の数字を組にしたテクニックがあった場合、対になって現れるテクニックは4つ以下の数字で実現できるのです。
【問題の解答】
(このコラムは、ナンプレ館Vol.51に掲載されたものです)