【第8回】ヒント配置の美しさ その3

【前回】ヒント配置の美しさ その2

今回も引き続き、ヒントとなる数字の見た目がおもしろい問題を紹介します。
これまでに多くのナンプレを作ってきましたが、その中でも特に印象に残っている2つの問題を見ていただきましょう。

まず最初に見ていただくのは、同じ数字がかたまった問題です。
ブロックの区切りを上手く使うと同じ数字を3つまで斜めに並べることができます。そこで、どれだけ多くの数字を斜めに3つ並べることができるだろうか、というテーマにチャレンジした結果、できあがったのがこの問題です。
ただ並べるだけでは答が1つに決まらなかったので、右下に1を置きました。ひとりぼっちでちょっと寂しそうですね。

【問題1】

もう1問は、連番がL字に並んだ問題です。
全部同じパターンの繰り返しかと思いきや、右下のL字だけ1つ並びがずれています。
このように「ちょっとだけずれている」問題の方がかえって作りにくいのです。この問題はうまく仕上げることができました。

同じパターンを繰り返す問題は、解き方も単調になってしまいがちです。この問題では少し変化をつけた場所が糸口となって、数字が決まっていく面白い展開を見せてくれます。

【問題2】


3回にわたり、見た目の美しさに主眼を置いてナンプレを紹介してきました。次回からは、また違った切り口でナンプレの魅力に迫りたいと思います。

【問題の解答】



このコラムは、ナンプレ館Vol.42に掲載されたものです。

【次回】バラエティナンプレ その1

ページトップへ戻る