【第13回】バラエティナンプレ その5

【前回】バラエティナンプレ その4

ナンプレの“1から9までの数字がひとつずつ入る”というルールには2種類の意味があります。
ひとつは“同じ数字は入らない”ということ、もうひとつは“全種類の数字が入る”ということです。
今回はこの2つを別々に味わうパズルをご用意しました。

先に紹介するのは“同じ数字は入らない”ルールを使った「モザイクナンプレ」です。

<ルール>
タテ・ヨコの各列に1~6の数字がひとつずつ入ります。
太線で囲まれたブロックに同じ数字が2つ以上入ることはありません。


【問題1】


普通のナンプレを解いていて、「6はブロックのここにしか入らない」と考えているとき、実は2種類のルールを同時に使っています。
ひとつは「すでに6が入っている列にはもう6が入らない」ということ、もうひとつは「どのブロックにも6は必ず入る」ということです。
このパズルではブロックのサイズが使用する数字の種類より小さく、ブロックには入らない数字があります。そのため、どのブロックにも6が入るとは限らず、先の考え方が使えなくなっています。

次に紹介するのは“全種類の数字が入る”ルールを使った「オールプレース」です。

<ルール>
タテ・ヨコの各列に1~3の数字が全種類入るようにしてください。
太線で囲まれたブロックには全部同じ数字が入ります。


【問題2】


とっかかりは左から3列目のような、ブロックが少ない列です。ブロックが3つで3はすでに入っているので、残りのブロックには1と2が入らないと全種類が揃いません。
この問題、列に同じ数字が入っても良いので、なかなか数字を決めることができず、問題を作るのにとても苦労しました。

【問題の解答】


このコラムは、ナンプレ館Vol.48に掲載されたものです。

【次回】ペアになる数字 ふたたび

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